No Collective+実験音楽とシアターのためのアンサンブル(EEMT)

Ellen C. Covitoの音楽

2012年9月19日 渋谷公園通りクラシックス

主な出演者:
池田拓実井上郷子川島素晴鈴木治行多井智紀横島浩、東保光、中井悠、

実験音楽とシアターのためのアンサンブル(河野聡子、中村益久、西浜琢磨、北條知子)

E

G

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IC

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写真:中川周

できるかぎり多くの演奏者を集める。階段式客席がなく客席とステージが区別されていない会場で演奏すること。会場の床と同じサイズの楽譜を用意する(したがって、新しい会場で演奏される度に楽譜は作られ直さなければならない)。楽譜は新たに作曲されたものか、「ファウンド・スコア」を用いる。はじめのセクションを楽譜の片面に書き、楽譜を半分に折って次のセクションを書き、また半分に折って第三のセクションを書き、という風に楽譜を制作していく。音符のサイズはそのつどの楽譜のスペースに応じて変更する。パフォーマンスは楽譜が床全面を覆った状態で開始される。演奏者は楽譜全体が読める場所を確保した時点で各自ばらばらに演奏し始める。すべての演奏者がセクションを演奏し終えたら楽譜は半分に折られ、演奏者たちはそれぞれ新たに楽譜全体が見渡せる位置を確保する(したがって演奏の始めでは演奏者たちはハシゴに昇ったりするなど、楽譜からできるかぎり遠ざかっていなければならない。終わりが近づくにつれ、こんどは逆に楽譜にできるかぎり接近しなければならない)。楽譜がもうそれ以上折れなくなった時点で演奏は終了。全体の長さは指定されていないが、演奏者はだらけないこと。

作曲家は目隠しと耳栓をした状態で楽譜を書く。コンサートでは演奏者が同じく感覚を奪われた状態で、楽譜を最高度の集中によって読もうとしながら、演奏する。作曲家は客席に座って、演奏者に対して指示や意見を叫ぶ。

デュオのための作品。デュオは何組いても良いが、一組以上いる場合、演奏者の数に合わせた楽譜を作曲するか、「ファウンド・スコア」を探すこと。演奏者は楽譜を読みながら演奏する。彼/女のパートナーはその背後に立つ。パートナーは演奏中の好きな時点で演奏者の目を手で覆う。これが起こる度、演奏者はできるかぎり自然に演奏を続ける。目隠しが解除されたら楽譜の演奏に戻る。

演奏者は四人以上。視力検査チャートのフォーマット(音符のサイズがどんどんと小さくなっていく)で楽譜を書く。モデルとしてスネレン視力表を用いて、楽譜を縦11段にまとめる。各段の音符数はスネレン視力表の方式に従わなくても良いが、サイズが小さくなるにつれ、数が増えていくようにする。音符のサイズはスネレン視力表に従う。パフォーマンスにおいてすべての演奏者は楽譜から20フィート(6.1メートル)離れた地点から、できるかぎりユニゾンを保ちながら演奏する。音符が読めなくなったら演奏から脱落する。最後の演奏者が脱落するか、楽譜の最後までたどり着いたら、演奏終了。

少なくとも3ページ、できればそれ以上の長さの楽譜を書くか、「ファウンド・スコア」を探す。演奏者はリハーサルを行なっても行なわなくても良い。スコアのページをすべて糊かその他の接着剤で貼付ける。コンサートにおいて演奏者は各ページを破いて開きながら、残った音符を演奏する。演奏者は譜めくりとコラボレートしても良い。

同人数の作曲家と演奏者のための作品。すべての演奏者と作曲家はステージに上がる。作曲家たちはテーブルの前に着席し、リアルタイムで作曲をする。任意の長さの楽譜の断片を仕上げたら、それを任意の演奏者(あるいは複数の演奏者たち)に渡す。演奏者(たち)はその断片を最後まで演奏するか、新しい断片が手渡されるまで演奏する。もし断片の最後まで演奏した時点で新しい断片が渡されていなければ、同じ断片をくりかえして演奏する。作曲家たちはコラボーレートしてはならない。演奏は早い者勝ちのルールで進行するので、断片をもっとも早く、もっとも多くの演奏者のために書いた作曲家がもっとも多く演奏されることになる。しかしながら、あえて競争にのらない以下のような例外も考えられる:a)ある特定の断片を何度も繰り返し演奏してほしい場合(ミニマルミュージック的に)、b)他の作曲家が作曲した断片が良いのでそれに聞き入る場合、あるいは、c)演奏者全員を相手とせず、特定の演奏者に絞って作曲することを選ぶ場合。こうした選択や意図が作曲家たちのあいだでどう異なり、どのように調整されたりするのかに関しては、あらかじめ話し合ったりせず、演奏の過程で解決すること。終わり方も作曲家によって作曲される。